「トモシビ 銚子電鉄6.4?の軌跡」

 日曜は朝からまだ風邪が治らなくて調子が悪く、本当なら8時からゴミゼロ運動の日で町内のゴミ拾いをしなくてはならなかったのだが、家内に代わってもらった。昼過ぎにようやく調子がよくなってきたので、気になっていた銚子電鉄を舞台にした映画「トモシビ」を観に行こうと画策。ググってみたら5/20公開で全国順次ロードショーってなってる割には千葉県ですらただ一か所しか上映してないではないか!それもイオン銚子のみ。イオン銚子は何度か行ったことはあるが、ここの映画館なんて入ったことない。なんとなく安っぽい匂いしかしないからだ(笑)でもそんなこと言ってられない。だってここしかやってないんだから。

 銚子電鉄は何度か乗ってる。以前は銚電の中で演劇をするっていうイベントにも参加したことがある。

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「トモシビ」という映画のことはほとんど何も知らず、銚子電鉄と一緒に高校生が走るくらいの知識しかなかった。ストーリーのあらすじはこうだ。何度も経営危機が訪れている銚子電鉄を盛り上げるため、銚子南商業の高校生、椎名杏子は銚子電鉄と高校生ランナーの駅伝対決を思いつく。それが採用され実施の日が近づくがランナーがまだ一人足りない…。そこに脱サラして銚子電鉄の運転手になった磯崎(有野晋哉)や地元の撮り鉄青年、熊神(前野朋哉)、ふらりと現れた歌手志望のキミエ(植田真梨恵)の出会いのエピソードが絡まり、高校生ランナーチームと銚電との競走を軸に、三者三様のエピソードがやがて交わっていく…。

 はじめはね、高校生と銚子電鉄の駅伝対決?つまんなそうと思った。というのは4月に観た多古町にロケした「ねこあつめの家」のつまらなさが頭に残っていたから…。まぁでも地元密着型の映画っていうのは、見知った場所が映画に出てくるだけでテンションあがるからまぁいいかと思ってた。特に銚子電鉄の駅周辺を走ったこともあるオイラとしては、銚子電鉄と高校生ランナーの話だったら、それなりに楽しめるだろうくらいの気持ちだった。これがその時の日記。

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結論から言うと、予想外によかった!特に主役の椎名杏子を演じた松風理咲ちゃんの目がいい!瑞々しい!若い時の堀北真希を彷彿とさせる。そしてお母さん役の富田靖子がなんつったってうまい!杏子とふたりっきりの母子家庭。漁師の旦那を数年前に亡くしている。もともとはトモシビという民宿をやっていたが、いまは民宿はやってなくてパートをしている。とにかく優しいまっすぐなお母さん。亡くなった夫の同級生でもあった磯崎が毎日のようにやってくるがその対応もちょっと難しい時期に入っている娘の杏子への接し方も見ていて癒される。泊めてもらえますか?とやってない民宿に入ってきたキミエを放っておけなくてつい泊めてしまう!この映画は富田靖子がいなかったら崩壊してたわ(笑)この今はやってない民宿の名前が「トモシビ」。だから、この映画の本当の主役は富田靖子といって差し支えない。

 物語は駅den対決を三日後に控え、当日に走らせる銚電に不具合が発生する。余りに古い部品なので修理がきかない。同型の電車を持ってる鉄道に問い合わせるがなかなか部品が見つからない…さぁ当日走れるのか?高校生側の事情としてはランナーは見つかるのかっていうことで観客の興味をつないでいく…。

 さえない撮り鉄地元青年の熊神とキミエの恋の行方と磯崎(有野晋哉)と小百合(富田靖子)の関係、高校生たちそれぞれの微妙な立ち位置…物語はいよいよクライマックスの銚電と高校生ランナーの駅den対決!俺はランナーだし、実際に銚電の駅区間を走ったこともあるのでなんか来るものがあったね〜。畑の中の踏切、くたびれた駅舎、実際に走った時の空気感やその時の汗の感覚、日差し、風、匂い…いろんなことが蘇ってきた…。きっとこの感覚はほかの人にはわからないだろう…。おれにとってはただの映画ではなかった。懐かしく切ない…これそこが地元密着型の映画の醍醐味だろう…。銚子を知らず、銚電に乗ったこともなく走ったこともない人にはわかろうはずもない。きっと俺はこの映画をだれよりも理解できるうちのひとりであろうとなんとなく自覚したのだった…。

http://tomoshibi-choshi.jp/

予告編