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えっ? もしかして、これって住民トラブルの始まりなの。。

 俺は古い住宅地に住んでいる。 親父の建てた家だ。 

 ま、親の面倒は最後まで見るってのが俺の信念で、ってか、信念は間違っちゃいない

が、結果が果たしてそうなるかは、お釈迦様でもご存知あるめえ。

 人生ってのは失敗の連続になることもあるがその中から何かを学ぶんだ!

威勢はいいが学んだ結果が出ないから、今の俺なんですけど。。

 まくらはこのくらいにして、この意地っ張りの頑固爺いっぷりが災いして、

住民トラブルが発生しようとしているかもしれんぞって話。  

 

 俺は名古屋市内の居心地のいいところに住んでた。

 ところが、親父が末期がん。。。あと一年ってんだよね。

 別にまだ名古屋市内の生活でも、なんとか数回の失敗の後に立ち直っていて

やっていけたんで、不自然かなとは思ったけど、

 「名古屋市内では生活が厳しいので、悪いけど帰ってきたんでよろしく。」

 ってんでこの家へ帰ってきて程なく親父は逝った。 

あとはおふくろの番で、俺は最後まで看取れば使命を果たせる。

そんなわけで仕事もせずおふくろの面倒見てるんでほとんど家にいるんだな。

 

 周りは、親次世代の棺桶に片足突っ込んだリタイヤ老人ばかり。

 その人たちの趣味の一つが園芸で、見事な菊を育てて品評会やってたりする。

 うちの裏は昔ってほどではない昔竹やぶで今頃は毎日気が向いたら筍取ってた。

その土地の持ち主で畑やってもいいよとか、筍とってもいいよってありがたかったが、

不動産屋が買ってでかいでかいニュータウンを形成した。

 3年くらいでうちの裏は裸になり、コンクリートの塀を作り始めた。

団地が完成するころにはコンクリート壁から、危険回避の保有空地を作った。

それからずいぶん経ち、この保有空地のほとんどがその前に住んでいるじいさんばあさん

たちの絶好の畑になり、花畑や菊の栽培の場所とかにしちまった。

 ただし、俺は空地にしておくが、無言の圧力を感じる。

 草ぼうぼうじゃないかとか、ひまじいさんが裏を見て行ったり、

いやいやそこの土地の管理は俺じゃないからってこと。

また、この管理やってる不動産屋ジジババが不法占拠してることをいいことに、草刈りを

めったにしない。

だが俺は迎合しない。 ときどきは俺も草刈りやってる。

 ここらのジジババに迎合しない理由はふたつ。

 ひとつはそれは不法占拠という法律に触れていること。

 もうひとつは、この近所の猫たちの憩いの場所があってもいいんじゃないのと。

 今日家に帰ってくると、となりのばあさんが、こんばんわと、にこやかに現れた。

 はあ、回覧板ですかって聞くわな、話もしたことないのに。

 ここのうちは、俺がここに住んでた頃は無くて、東京に長く居たので、その間にお隣に

家ができて、その後の長い間にそちらさんいろいろあって、奥さんが出て行ったらしい。

で、俺が親父を看取るため帰ってきたころとなりは爺さん一人でお付き合いもないので、

どうでもいい。 ところがある日突然おばあさんが出入りしている。

俺の弟が俺んちの前に住んでいるので、弟のかみさんに、あの人誰?

出戻りさんです。 ってことだったが俺んちにあいさつに来てねえから俺は知らん。

ってか、かっこ悪くて出戻ってきましたと、挨拶に来るなら肝が据わってるかも。

 俺にとってどうでもいいのであいさつもないまま会釈程度で放っておいたら、

裏に花畑を作り始めた。

 ん? 南沙諸島ですかねえこれは。。。ま、侵略の得意な中国に似ているなあ

と思っていたら案の定どんどん進出してきて、うちの境界線の前まで来た。

 やばいな、チベットか新疆ウイグルかモンゴルか満州か、、俺は犠牲者になるのか。

 無言の抗議のため、俺の家の前の空地と、隣から侵略してくるばばあの畑に国境の

杭を打ってそれを防いだ。 あれから半年。 ついに来た。

 「こんばんわ。 回覧板じゃありませんのよ。 実はスイカの苗をお宅の裏の空き地に

植えさせてもらえませんか?」

 ついに進行してきた。 領土の拡大だ。 俺ははっきりこう言った。

 「お断りします。 あの土地はわたくしの土地ではありません。 ご存知ですよね?」

 「はい。 わかってます。」

 「そこを無断で使用するのは、不法占拠という法律違反です。

もし何らかのトラブルが発生した場合、法律違反をしていた時に思いがけない不利になる

恐れがあります。」と、おれなりの啖呵を切った。

「わかりました。」 と、顔も引きつらせず帰ったので俺の対応は柔らかかったはず。

今回は引き下がったが果たしてこれで済むのか。。。。

 やばいことにならなければいいが。 ま、俺の根拠は間違ってないので、

何があっても恐れないけどね。  ってか厚かましく近所のジジババと結託して、

畑にさせろと言ってきたらまた大好きな啖呵切ってやるぜ。

 法律違反しているあんたがた、俺に勝てるわけないよね。

とかいってたら、思いがけない住民トラブルが発生したりして。 わっはっは。

読み返したら面白くないんで消そうかと思ったけど残す。