繰り返す腰痛

昨年読んだ本の中でも、印象的なものがいくつかある中のひとつについて、

12月29日に書いたものを、多少加筆して、再録する。

手抜きってわけではなく、ここから「痛み」というものについて、考えていきたいからだ。

その時に書いたとおり、私はこの本を読んで、理解し、受け入れて、

少しだけ自分を見直したら、腰痛をはじめ、他の部分の体の痛みがすっきりあっさり

消えてしまった。

しかし、性格的なところまで変わったわけでもなかったからなのか、

ここのところ、腰痛が再発しているのだ。

原因はやっぱり、精神的なものだという心当たりがある。

そのことについては追々書いていこう。

まずは、自分がまとめた文章を読んで、もう一度痛みの仕組みを思う。

だまされないぞ。

ジョン・サーノ著『ヒーリング・バックペイン』『心はなぜ腰痛を選ぶのか』

米国の整形外科医サーノが、腰痛の治療に取り組む中で築きあげた仮説。

1990年頃の本で、それから四半世紀は経っているが、

治療の主流には受け入れられていない。

腰痛の原因はメンタルにある。というと、

「ストレスが腰に出るのねー」といった受け取り方をされかねないが、

ことはそう単純でもない。

腰痛とは、

人が、(少なくとも1990年頃の米国人が。現代日本人の多くにも当てはまる。)

社会的に発達(成長)していく中で、潜在意識よりも下の無意識の領域に押し込めてきた

コドモの部分の爆発的な感情が、あまりにも危険なので、

そこから目を逸らすために、身体に痛みを起こしそちらに気を引こうという

脳の作戦である。

ということを知って理解して受け入れるだけで、その脳の作戦は効果を失うので、

腰痛はおさまる。

という仮説だ。

危険で幼稚な感情を抑えてきたことをもともと意識していたせいか、

はたまた単純だからか、私には効果絶大であった。

7年ほど抱えていた腰痛が、ケロリとおさまってしまった。

腰痛を代表にタイトルは付けられているが、ことは腰痛だけではない。

首肩こりはもちろん、炎症性の多くの疾患も含まれる。

詳しくはあらためて紹介したい。

腱鞘炎が出がちな私の手も、ちいとも痛まなくなった。

椎間板ヘルニア」「筋力低下のせい」「年のせい」

「神経炎がここにあるから」「骨格のゆがみから」「脊柱管狭窄」

「持病だから」「職業病」「女性特有」

などなど思ってあきらめて痛みを受け入れている人には、

おすすめしたい。

ただ、人によっては心理療法の専門家の助力を必要とするかもしれない。

本書の中で、現代医学からマッサージから何から、ほとんどの治療法は

その場しのぎであるばかりか、根本的治癒の邪魔になると言っている。

物理的な治療法はごく短い期間、効果を表す。

そのことによって「やっぱり腰に問題があるんだ」と思ってしまうと、

脳の作戦に力を貸すことになるからだ。

もちろん、その中に鍼灸も含まれる。

もともと、病気は自分で作ったものだから自分で治すものだ、

と私は考えている。

鍼灸師に「治してもらう」という意識では、まず治らない。

そこに来てこの本のこの言いようで、

ますます鍼灸師やってらんない気持ちになる。

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